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遺族日記

乳がんが私達家族を変えた

妻が乳がんになる前

私と妻は約15年前に出会い、友達、交際を経て結婚しました。

結婚してから1年後に待望の息子を授かり、新居に引っ越し、ごくごく普通に幸せに生活をおくっていました。
(今思えばこのごくごく普通の生活がおくれることが一番幸せなことなのだと思います。)

また、その後は私の昔からの夢であった、アメリカでの仕事も運よく就職先が見つかり、家族でアメリカに移住し、全てが順調にいっていました。

子供も二人くらいは欲しかったので、将来は4人家族でごくごく普通の幸せな家庭を築いていく予定でした。

別に特別お金持ちになりたいとか、何かの道を極めようとか高い意識をもっていたわけでもなかったので、普通に仕事して、それなりに出世して、週末は家族と過ごし、夏休みには旅行に行き、家族みんなで歳を重ね、息子は大人になり、家を出ていく、そのうち孫ができて、妻とシワシワになって老後の生活をエンジョイししていくことを想像していました。

ここまでも決して楽をしてきたわけでもなく、それなりに苦労はしてきたつもりです、頑張っても頑張ってもだれにでも不幸はやってくるのです。

妻の乳がん発覚後、次第に色々なことが変化していく

アメリカに移住して間もなく妻にガンが見つかります。ここからすべてが変わりました。

生死がかかわってくるので生活の中心はもちろんすべて妻の病気の治療です。初発治療後にアメリカに再度戻ったのも、将来きたるべき再発に備えて、すべて妻の病気の治療のためです。この時点でわきのリンパの転移が見られ、切除したが、高い確率で再発転移するとおもわれていました。

子供の事

子供もまだ1歳でしたが、それまでママにべったりだったのに、入院等で色々な親戚のところに私と泊まり歩く日々。おかげでどこでも寝れる子供に育ちました。いま7歳となりましたが、今後ママの闘病、病死が子供に与える影響は未知です。これが一番心配しているところ。いまはまだ幼くてわからない部分があると思いますが、これがもう少し大きくなり思春期とか迎えた時にどうなるか今からとても心配です。

妻の抗がん剤治療中、私は基本的に家から仕事で、妻も体調が悪く、家事もできない時期もあったため、私は仕事、家事、1歳の子供の面倒とすべてやらなければなりませんでした。

治療や子供のことで口論

私も妻が一番苦しくつらいのは本当にわかっているのですが、正直妻と口論になることも少なくはなかったです。結構この頃は、周りの親戚の病気に対する意見や子供のこと等が口論の原因となっていることが多かったです。

性格や考え方の変化

妻はとても温厚で性格は明るく、優しい人でしたが、少しづつ、性格や考え方も変わっていきました。私も同じだと思います。あまり、表現するのが難しいのですが、まず第3者への対応、考え方がドライ、冷たくなりました。トゲトゲしいというか簡単にいうと自分たちだけの事で精いっぱいだったのだと思います。

仕事への考え方の変化

私の仕事の面では、より責任のある仕事等はできなくなりました、出張や家を留守にすることも難しくなったため、家でできる仕事は限定的で、私は次第に仕事に対するモチベーションを失い、やる気をなくし、仕事に対して、単なる生きるための収入源とでしか考えられなくなりました。今もこの考え方を戻すことができずにいます。妻が亡くなった後でも色々な縛りがあり、出張にも行けず、責任のある仕事は務まりません。(自分で決めつけているだけなのでは?と何度も考え直しましたが、今のところ無理ですね。)

お金について

お金の面でも大変苦労しました、というかスッカラカンです。約5年かの乳がん闘病の間に1000万以上のお金が飛んでいきました。これは入院費や治療費、保険料や、交通費、子供も預けなければならなかったので保育所の費用等も含めるともっとですかね。妻は若くしてがんにかかったので、当時ガン保険とかは全くはいっていませんでした…。妻が亡くなって半年ですが、今も子供を預けなくてはならなくて、その費用が毎月高額で、今も生活が非常に厳しいです…。

親戚や友人との関係の変化

あとは私と他の親戚、友達との関係も良くなくなっていきました。当時は自分では気が付かなかったですが、かなり自分勝手になっていたと思います。

親戚とも口論になることもあり、離れていった友達もいます。でも昔からの親友はやはり違いました、私の置かれている状況を理解し、当時の私をしっかり受け止めてくれていたと思います。

妻は病気の事をごくごく限られた友人にしか伝えていなかったため、妻の交友関係は非常に狭まりました。日本に一時帰国し、治療していた時もまだアメリカにいることにしたりと、まったく一人の友達を除いて全く誰ともあっていなかったです。

価値観の変化

なんでしょう、あと、色々な価値観が変わりました。他人の悩み事がものすごーくちっぽけに聞こえる。大事なお客さんとの会議等でも緊張しなくなったり。なんか、底知れぬ度胸が妻と私には備わりました。子供みたいな言い方をすると、結局は「別に死ぬわけじゃないし」と割り切って色々考えるようになっていました。

本当はそんな考え方しちゃダメだと思うのですが、当時は本当にそんな感じでスレてました。今でも少し残っていますけどね。

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