前回までの乳がん闘病記
前回まではパクリタキセルとAC療法の抗がん剤治療が終わり、抗がん剤後初のPET検査。
その結果、無情にも腋窩のリンパ転移が見つかり、その後腋窩リンパ節の廓清を行い、
その後、放射線治療を経て無治療期間に入りました。
その後、1年と3か月という月日が流れ、先延ばしにしていた定期健診で肺に転移が見つかります。
今回は肺転移後に使用したカルボプラチンとジェムザールの投与前のオリエンテーションから主な副作用等について
妻がブログに書こうと思っていたメモとして残してものを基に書いていきたいと思います。
以下、妻のブログメモより
ケモオリエンテーション
40分くらいの「ケモを行うにあたって」のDVD鑑賞。初回の方が見るようなほぼ知ってる(体験した)内容。
その後医師からの説明。。
今後自分が打つ薬について、投与の流れ、副作用について、注意点など、1時間くらい丁寧に教えてもらえた。
初めて使う薬とはいえ、前回の経験やネット情報で、なんとなく想像はつくものの、強弱は読めないので不安だったが、
今回の説明でかなりイメージをつけやすくなった。
今回使用する薬はカルボプラチン×ジュムザール。
点滴はそれぞれ30分×30分。2週打って1週休薬という2投1休で1サイクル。
副作用は骨髄抑制、吐き気、嘔吐、倦怠感、食欲不振、味覚障害、脱毛、下痢、口内炎等。
吐き気は以前やったAC療法よりはかなりましとの事。
大体投与翌日から出て3日くらいがピークとの事。
これを聞いて、かなり救われた気になった。
でもあまり予想していなかった味覚障害と脱毛にちょっとガッカリ。この副作用はカルボプラチンで起こりうるものらしい。
吐き気の薬については、たくさん種類があるので、合わなければその都度変更可能との事。
我慢はせず、色々試して自分に合うものを探してコントロールしましょうと言ってもらえた。
抗がん剤治療中の注意事項等
あと注意する事は骨髄抑制によって、感染しやすくなる事。
予防は常に手を清潔に。手洗いうがいとサニタイザーで消毒などする事。
ショッピングカートは持ち手を拭いてから使用したり、病院や薬局に行くときはマスクをつける事。
この国は人ごみでもマスクをつける文化じゃないから厄介。
外でマスクつけてる人はかなり浮くし、そもそもそんな人ほぼいない。
なぜ?みんなつけりゃ良いのに。
以前、熱を出して病院に行った時、待合室でマスクをつけていたら、「あなた何か感染する病気を持ってるの!?」と聞かれてしまった。
こちらの人は「マスク=感染予防」という認識より「マスク=伝染病感染者」なのだろうか…。うーん。
話が逸れたが、あとは怪我をしないようにする事。
生物は食べない事。生魚や生卵はNGだって。
出たー!生物禁止。
NO Sushi!!って言われた。寿司食べたいなら今日行きなさいって。
先週たらふく食べといて良かった。
生野菜やサラダは家でよく洗って、自分で管理したものは食べてもいいけど、
レストランではダメだって。どういう扱いしてるかわかんないしって。サラダバーなんてもってのほか!だって。
その他の注意点としては、37.8度以上の熱が出た場合はすぐに連絡して病院に来る事。
休日や時間外は救急で来る事。
わかりました。と言いながらも内心、
出たー!救急。全然救急じゃない救急。
以前突然の高熱で利用した時は4時間半待っても一向に呼ばれず、途中で帰った。
その晩は何とか耐えて、次の日普通に外来行ったし。
もう救急は利用するもんかと固く思った。
つい先日も気管支鏡で生検した後、40度を超える高熱を出し、仕方なく救急外来に行って3時間待たされた。
そんな救急外来で診てもらうのー?と思っていると、何やら書類を取り出しサインし始める先生。
「救急外来の受付で、この書類を必ず見せてね。これはあなたが抗ガン剤治療中って事を示して、優先的に診てもらえる書類だから。」
なんと!!!
そんなのあるんじゃーん!そらそーだよね。
あんな待てないもん!!良かった良かった。一安心。
そんばこんなな説明を受け、その日は2時間ほどのオリエンテーションを一通り終え、帰宅しました。